カリキュラム

カリキュラム

この事業は、地域経済に対して新たな活力を与える企業の担い手たる人材育成および地域企業の魅力向上を支援し、もって宮城県の地方創生に貢献することを目指すものです。例えば老舗企業の伝統の維持と革新であったり、製造業の成長、県内各地における新規産業の創造であったりと多岐に渡ります。

これらに共通して、自ら仮説を設定し、試行錯誤を繰り返しながら、より適切な解を導き出すことを、地域のビジネスの現場で実践できる人材の育成があげられます。さらに、震災によって大きなダメージを受けた地域経済の再生には、豊かな地域資源を経営資源に変えて、世界のマーケットに進出するようなグローカルな思考を持ち、それを実現できる人材も必要とされます。このような人材を「地域高度人材」とし、地域に必要とされる人材を育成するカリキュラムを開発していきます。

実践型プログラム

本事業は、実践型プログラムを通じた人材育成を行います。

既にそれぞれの地域や地域企業と連携した教育プログラムを有するCOC+参加大学は、これらのプログラムを共有すること、また同時に、単位互換コア科目を通じて、各COC+参加大学の特色にあった教育科目を実施する中で、地域課題の解決手法を身に着けます。

続いて、COC+参加大学にて各々実施されてきたキャリア教育について、相互連携を行い、求人やインターンシップの情報と手続きを共有します。特に、先行して東北工業大学が実施している「創造的インターンシッププログラム」を開放し、学生の就業後の丁寧なフォローアップなどを活用して、県内就職者の定着を支援します。

単位互換コア科目

COC+事業は、「地域の課題Ⅰ(地域企業版)」「地域の課題Ⅱ(地域企業版)」「地域課題演習(地域企業版)」の3科目を新規に開講します。

  • 地域の課題Ⅰ(地域企業版)地域の具体的課題について視点を定め、理解を深める
  • 地域の課題Ⅱ(地域企業版)フィールドワークを通して解決策を検討する
  • 地域課題演習(地域企業版)専門知識とあわせて現場でのインターンシップを活用し、実際の地域 課題の解決に取り組む

これらの科目は、地域課題に対する学生の意識を高めるとともに、従来の座学に見られる知識伝達型のアプローチから、学習者を主体としたアプローチへと学修構造を変化させます。この変化は、将来の地域を担う学生に必要とされる基本的な課題解決能力の獲得へとつながり、さらには地域社会とグローバルなシステムとを接続する「グローカル」な能力を持つ人材を育成します。

また科目の教育手法として、「仮説と検証」を軸とした仮説的推論(アブダクション)を取り入れることで「課題発見」や「解決能力」を向上させ、学生の主体的な学びを促進する「ディープ・アクティブラーニング」を主軸に据えています。

指標開発・評価

本事業は、単位互換科目や各種プログラムの共有化、その中でのディープ・アクティブラーニングの実践を通して、地域で活躍しうる人材の育成を進める一方で、各大学における成績評価とは別に、COC+参加大学全体での地域高度人材の共通指標を開発する予定です。

この指標は、学生の能力をエビデンスベースで評価する定性的指標を想定していますが、評価項目や評価軸の設計に際しては、連携する自治体や企業団体、支援機関、金融機関等からの意見を聞き取りながら作成します。

この指標は、大学間共通の評価指標であるとともに、卒業後の学生が地元企業でその後どのように成長したかを測定する尺度にもなり、また卒業後も、地域と大学が連携して地域人材が育成されるようなフォローアップ(若手人材向け研修、マネジメント研修)等にも活用します。

地域高度人材指標図を拡大して表示

●2017年6月23日  地域高度人材指標を作成しました

FD/SD

授業実践に加えて、協働によるファカルティ・デベロップメント(FD)、スタッフ・デベロップメント(SD)などの取組を通して、各高等教育機関へのノウハウ移転を進め、履修学生を増やすとともに、各COC+参加大学の特色にあったプログラムに発展させます。主には、企業と連携したプログラムの設計と運用と、その連携プログラムの中でのディープ・アクティブラーニングの環境づくりに関する研修を実施していく予定です。